遺品整理の応用編
史跡と自然景観に恵まれたこの町を訪れる人たちに、美しい萩市を見てほしいというのが萩市民みんなの顕いでもあった。
一九九四(平成六)年四月、寸萩市廃棄物の処理及び減量並びに地域美化に関する条例」が制定され、ゴミの減量と適正な処理に併せて、市内のゴミの投げ捨てを防いで地域美化を推進することになった。
ゴミと環境美化・圏内の取組みこの条例では、市長、事業者、市民はそれぞれの立場でゴミの排出を抑制し、資源ゴミのリサイクルを促進することによってゴミの減量に努めなければならないと定めているほかに、空き地の毛利藩の旧域社所有者または管理者は雑草の繁茂とゴミの投棄によって周囲の環境を損なうことがないように努めなければならないこと、容器に入った飲食料を製造または販売する者は販売する場所に空容器の回収容器を設置してこれを適正に管理しなげればならないことなどが決められている。
また、観光業者は観光旅行者によるゴミの散乱防止に協力しなければならないことが定められているが、観光地の美化条例としては画期的なものであろう。
との条例に基づいて同年五月「萩市の廃棄物減量及び地域美化推進審議会」が設置され、同時に、市民運動としての「美しいまち・萩」推進市民会議も発足して、市民の総力をあげての美化行動が起こった。
萩市の美化運動が発足して本年で四年目である。
市民は生産者、流通業者、消費者のそれぞれの立場でゴミの排出量を減らし、ゴミのポイ捨てのない町にしようと努力した。
その結果、今では市中の道路や空き地に投げ捨てられたゴミはなくなり、河川や水路に浮かんだゴミを見ることはなくなった。
沖縄県那覇市那覇市は、三八・三九凶の市域に三O万人(一九九七年三月現在)の人口を抱える沖縄県で最大の都市であるが、一五世紀に琉球を統一した首里王府以来この地方の行政、経済、文化の中心地であり沖縄県庁の所在地でもある。
最近では一九八八(昭和六三)年からスタートした第二次総合計画に基づいて、平和都市、生活都市、文化都市をめざして、魅力ある都市づくりが推進されてきた。
一九六四(昭和三九)年一月一日付けで制定されたこの市の市民憲章には官頭に「私たちはまちを美しくしましょう」と定めてある。
那覇市が快適な生活環境、都市環境の整備の一環として街の緑化や美化に特に力を注いでいる所以である。
那覇市では、一九九四(平成六)年五月に市長に提出された、那覇市一般廃棄物対策推進審議会の答申に基づく一九九七(平成九)年一月から「那覇市ごみのポイ捨て防止による環境美化促進条例」が施行された。
この条例では、道路、公園、河川、海岸などの公共の場所または他人のもっている場所へ飲料の空き缶、空きびんそのほかの容器、タバコの吸殻、チューインガムのかみかすや紙くずなどのゴミのポイ捨てを禁止している。
特に、美化促進重点地域にゴミを捨てた者は一万円以下の過料に処すことになっている。
一九九七(平成九)年九月、この条例に基づいて市内の中心部にある繁華街の寸国際通りしが美化促進重点地域に指定されたが、夜遅くまで地元の若い人たちゃ観光客でにぎわっているこの通りは、朝方歩道に散乱している空き缶や紙くずなどのゴミが後を絶たない。
ゴミと環境美化・圏内の取組み自然公園の環境美化日本では、一九五七(昭和三二)年に「自然公園法」が施行され、全国各地に国立公園や国定公園などの自然公園が指定されて、自然環境の保全と自然環境を通じた環境教育が行われるようになってきた。
一九九五(平成七)年末現在で、圏内には国立公園が瀬戸内海国立公園、霧島屋久国立公園など二八か所、固定公園が琵琶湖固定公園、沖縄海岸固定公園など五五か所、都道府県が指定した自那覇市の国蹴通りに投げ捨てられたゴミ然公園が三O四か所ある。
これらの自然公園の面積の、日本の国土面積に対する比率は、国立公園が五・四%、固定公園が三・五%、都道府県立自然公園が五・二%であって、総面積は国土面積の一四%以上を占めている。
自然公園の数と面積国土面積に種Zq 公園数公園面積対する比率(ha) (%)国立~、園28 2,047,408 5.42国定公園55 1,339,347 3.54都道府県立自然公園304 1,948,687 5.16d口S民計387 5,335,442 14.12資料環境庁『潔境白書平成9年版J 1997年環境庁によれば、これらの自然公園の一九九五(平成七)年の年間利用者数は国立公園が約三億九OOO万人、固定公園が約三億五OO万人、都道府県立自然公園が約二億七OOO万人となっている。
このように、最近では良好な自然環境の下で、自然と触れ合って休日を楽しむ風潮が強まっているが、その反面でこうした自然公園に投げ捨てられるゴミによる汚染も大きな問題になっている。
せっかく、自然公園に指定されて良好に保全されてきた自然環境に、無法に投げ捨てられたさまざまなゴミは、そこに生息している動物や植物に対して悪影響を及ぼすだけでなく、公園の美観を損ねることも著しい。
環境庁と関係都道府県は、毎年八月一日を「自然公園クリーンデ−」として、全国一斉に自然公園の清掃を行っているが、残念ながらゴミを投げ捨てる人が後を絶たない。
このままでは、自然公園のもつ意味も失われそうである。
以下に、最近私が目にした自然公園のゴミについて述べる。
自然遺産に登録された屋久島一九九五(平成七)年四月、東京都にある国連大学の本部においてゼロエミッション世界会議が開催された。
国連大学は一九七三年に国連総会で採択された「国連大学憲章」に基づいて設立された機関であって、一九七四年に本部が東京都に置かれた。
教授陣や学生およびキャンパスをもたない大学で、国連に加盟している各国の大学や研究所がネットワークを組んで、平和と安全、経済、飢餓、貧困、資源、環境、科学技術等について研究活動する国際的な組織である。
国連大学が全世界に向けて提唱したゼロエミッションとは、個人の家庭や企業が排出するゴミをなくして資源循環型社会をつくろうとするものである。
第二回ゼロエミッション世界会議は、ゴミと環境美化・圏内の取組み一九九六年五月にアメリカのテネシー州南部にあるチャタヌーガ市で開催された。
チャタヌーガ市は近年急速に発展してきた人口約一五万人の小さな工業都市であるが、一時は水質汚濁や大気汚染などの公害の都市として知られていた。
その後、環境保全の市民運動が起こって、市内の工場の公害対策はもちろんのこと、市の中心部への自動車の乗入れ規制や、電気パスの市内循環、ゴミの分別収集とリサイクルの促進などに努めた結果、北米のなかでも住みよい都市の一つにあげられるほどに復活し、一九九六年には国連から寸環境と経済発展を両立させた都市」として表彰されている。
チャタヌ−ガ市で開催された第二回ゼロエミッション世界会議で、インターネットビデオを通じて全世界に紹介されたのが、鹿児島県屋久島のゼロエミッション運動である。
屋久島は、九州の最南端である佐多岬から南へ約六OM離れた屋久島のゴミゼロ運動の呼びかけ(上屋久町)太平洋上にある、周囲が約二ニO回、面積が約五OOmの島であって、鹿児島県熊毛郡に属している。
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